1.視力低下について

1.視力低下の原因について

多いのは近視・遠視・乱視などの屈折異常によるもので、黒板が見づらいなど学業に支障が出るようなら眼鏡装用の必要性を眼科医に相談して下さい。
(図:日本眼科医会ウェブサイト・目についての健康情報より許可転載)

  1. 近視は遠くを見た時、網膜の手前でピントが合います。
    マイナスレンズ(凹レンズ)で矯正します。
  2. 遠視は遠くを見た時、網膜の後方でピントが合います。    
    プラスレンズ(凸レンズ)で矯正します。
  3. 乱視はピントの合う方向がまちまちで、円柱レンズで矯正します。

2.偽近視(調節緊張)について

近視の原因として、遺伝的要因と環境要因が考えられます。

遺伝の要因は排除できませんが、環境の要因例えば、勉強・読書・コンピューターゲームなどの近くを見る作業が続き過ぎると一時的に近視の状態になって しまいます。これを偽近視(調節緊張)といい、勉強やゲームの後は遠くを見て眼を休める習慣を身に付けるようにしましょう。また、偽近視(調節緊張)の段階では点眼薬(調節マヒ剤)で、視力が回 復する場合もあります。眼科医と相談してみて下さい。

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2.色覚異常について

男性の20人に一人、女性にも稀に出現します。

以前は小学校で全児童に色覚検査が行われていましたが、色々な問題(例えば劣等感をもつ、日常の色の確認ができる場合が多いので診断に不満を持つ、遺伝性があるため親をうらむなど)が発生するため、2003年から色覚検査は廃止となり、色覚バリアフリーを目標とするようになりました。

しかし、まだ就職制限は残っており、就職の段階になって色覚異常の事実を知り問題となることがあります。
従いまして、色覚異常の有無およびその程度を確認されたい場合は、眼科で検査を受けてください。

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3.コンタクトレンズについて

1.コンタクトレンズ入門

1) コンタクトレンズは医療用具

コンタクトレンズは、心臓のペースメーカーと同じクラスに分類される高度な医療用具です。目の検査とコンタクトレンズの処方は、医師にのみ許された医療行為ですので、眼科医以外から処方や検査を受けることは非常に危険です。

2) コンタクトレンズと涙

涙は涙腺から作られ、表在性油層・涙液層・粘液層の三層で目を守っています。
油層はマイボーム腺から分泌され、涙の蒸発を防いでいます。
粘液層は結膜から分泌されたムチンが角膜と粘着し、涙液層が角膜から流れない様にしています。角膜の透明性を保つために必要な酸素は、空気中から 涙に溶けて取り入れられます。そしてコンタクトレンズと角膜の間の涙は、コンタクトレンズが動くことにより、涙が入れ替わり新鮮な酸素が角膜に供給されま す。これらの働きにより、角膜が傷つかないように守られています。

3) コンタクトレンズに適さない方

  1. ドライアイの人は、涙液が少ないため角膜が傷つきやすく、コンタクトレンズは不向きです。治療により、コンタクトレンズの装用が可能となる場合もありますので眼科医に相談してください。
  2. 結膜炎などにり患していると涙の成分が不安定となり、コンタクトレンズに分泌物が付着しやすくなり治療が必要です。
  3. 特にソフトコンタクトレンズの方は消毒・洗浄・タンパク除去などの手入れが必要で、面倒くさがりの方には不向きかもしれません。

2. コンタクトレンズの種類について

1) ハードコンタクトレンズ(HCL)

現在は酸素透過性HCLが主体ですが、酸素透過性が良くなった分以前の普通のHCLより長時間装用が可能となりましたが、その反面破損しやすく汚れが付きやすい。

2) ソフトコンタクトレンズ(SCL)

HCLより装用感が良い分慣れやすい。その反面、眼のトラブルの発見が遅れる可能性がある。また、洗浄に加えて消毒も必要で、HCLよりも手間がかかるので不精の人には適さない。

3) 使い捨てコンタクトレンズ(ディスポーザブルコンタクトレンズ)

1日・1週間・2週間・1ヶ月・3ヶ月で交換する使い捨てレンズがあります。やはり、1日交換タイプは常に新しいレンズを装着するので手入れも不要で、眼に対し負担が少ない。反面、金銭的に一番高い。

4) カラーコンタクトレンズ

着色したおしゃれ用のコンタクトで、瞳を大きく見せるものもある。しかし着色している分、酸素透過性が悪くなりまた、着色の染料そのものが角膜に障害を起こすこともある。

3. コンタクトレンズの取り扱い方

1) レンズの取り扱い

  1. コンタクトレンズを扱う前に、手指を石けんで洗います。
  2. ツメの長い人は、コンタクトレンズや角膜が傷つきやすいので注意が必要です。
  3. 化粧はコンタクトレンズを装着してから行うこと。化粧品がコンタクトに付着します。
  4. 目の周りの過剰な化粧はやめましょう。コンタクトレンズを汚す可能性があります。

2) レンズケアのしかた

  • ハードレンズは、洗浄→すすぎ→保存→(タンパク除去)
  • ソフトは、洗浄→すすぎ→保存→(タンパク除去)→消毒が必要。

洗浄とは、こすり洗いの事でハード・ソフトともにレンズについている微生物を落とし消毒効果があり重要。

4. コンタクトレンズによる障害例

1) 巨大乳頭結膜炎

巨大乳頭結膜炎レンズに付着した汚れによるアレルギー反応で、かゆくなったりまた、上眼瞼に発生した乳頭に圧迫されコンタクトレンズがずれ易くなったりします。

装用時間を短くし、つけおき洗浄をこすり洗いに、煮沸消毒をコールド滅菌に変更した方が良いかも知れません。

2) 角膜障害(点状表層角膜症・角膜びらん・角膜浸潤・角膜潰瘍)

角膜障害2角膜障害1軽度の場合、自覚症状はありませんのでやはり定期検査が重要です。

また、少しでも異常を感じたらコンタクトをはずすこと。長時間の装用がコンタクトの汚れの原因となる場合が多く、日常の手入れが大事です。

3) 角膜内皮障害

角膜内皮障害角膜内皮細胞は角膜の透明性を維持する細胞で、酸素不足や加齢で減少します。

一度減少すると再生しないため長時間の装用をひかえ、小学生などあまり低学年からの使用はやめたほうが安全と思われます。

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