青森県眼科医会は久保木保寿、石郷岡正男、入野田公穂弘前大眼科教授らを中心とした県内の眼科医有志が集って諮り、眼科医会設立の機運がまとまって昭和27年11月16日の第5回青森眼科集談会終了後に発会式を挙行して設立されました。

会長は初代が久保木保寿、その後石郷岡正男、久保木鉄也、秋谷信雄、高橋博、伊藤信一と続き、現在の熊谷俊一は第7代会長になります。

青森県眼科医会発会時の会員数は37名でしたが、発足して20年後には会員は56名(開業医31名、勤務者25名)に増加しました。しかし平成17年の107人を最多として近年の医療環境の変化により漸減し、平成30年現在98名となっています。以前からマスコミでは小児科医、産婦人科医の減少が取りざたされていましたが、現在は眼科医師不足や医師の地域偏在も問題となっています。

本会は設立当初からその目的達成のため、次のような事業を行って参りました。

1. 公衆衛生の啓発指導

トラコーマ検診

本会が発足した昭和27年当時本県は、トラコーマ羅患率が日本一という不名誉な状況にありました。このトラコーマ県の汚名を返上するために、昭和29年弘前大学医学部眼科学教室、眼科医会全会員、青森県公衆衛生課、各地区の保健所の協力を得て、青森県トラコーマ撲滅5ケ年実施要項を作成して、全県下にわたってトラコーマの集団検診、集団治療を行いました。その結果現在一般眼科診療でトラコーマを診ることは殆どなくなりました。

「目の愛護デー」活動

10月10日の「目の愛護デー」の活動として、青森県眼科医会では有志医療機関による新聞広告掲載、市民に向けての講演会や10月には青森テレビの 「テレビ診察室」で毎年各種眼科疾患について会員が分かりやすく解説しています。

また平成25・26年度にはビジョンバン(眼科医療支援車両)による無料眼科検診を行いました。

「三才児検診」への協力・参加

平成2年から三才児検診に視覚検査が加えられたことを受けて、青森県眼科医会は平成5年に4名からなる三才児検診委員会をつくり、県や保健所と相談しながら、協力・参加をどのように行うかを検討しました。

その結果青森県眼科医会としては次のような形で三才児検診に参加することを決めました。

  1. 三才児検診に従事する保健所スタッフに対する講習会の実施。
  2. 保健所での一次検診で異常を指摘された三才児の精密検査の施行。

「目の健康講座」の実施

県民の目の健康に寄与するため、目に関する正しい知識の普及と啓発を目的として「目の健康講座」が日本眼科医会と青森県眼科医会との共催で開催されます。こ講座は東北六県の持ち回りで行われるため6年に1回の開催となります。平成12年には青森市、平成18年には弘前市、そして平成24年に八戸市おいて開催されました。今後もこの健康講座は6年ごとに青森市、弘前市、八戸市で順次開催予定です。

このページのトップへ

2. 学校保健活動

学校健診・就学時健診等を通して、屈折異常(近視・遠視・乱視)や斜視・弱視、結膜炎等の外眼部疾患を発見し、学校保健委員会で眼科に関する時事の問題に対応し、児童、生徒が健全に学校生活を過ごせるよう学校保健活動に努めています。

最近はコンタクトレンズ(以下CL)の使用開始時期が低年齢化し、またCLは高度医療機器に指定されているにも拘わらず、眼科診療なしにインターネット、通販や量産店で安易に購入されています。更には所謂「カラーCL」の中には色素がCLから漏出し、漏出した色素により眼障害を起こすことが知られています。CLの処方やレンズケアが正しく行われないと目に重大な障害(失明)を残す危険がありますので、CLの使用に当たっては安全なCLを使用し、定期的な健診により自分の目を守ることが重要です。CLユーザーの目の健康を守るため正しい理解・使用方法について知識を普及させたいと考えています。

平成15年から色覚検査が学校での定期健康診断から削除されましたが、平成26年の「学校保健安全法施行規則の一部改正」により、児童・生徒が自分の色覚特性を知らずに不利益を被らないよう学校での検査が行えるようになりました。本会では、学校での色覚検査後のフォローを十分に行って参りたいと考えております。また、色を混同する方は一定数おられますので、学校はもとより社会生活においても色覚バリアフリーが整備推進されるよう願い啓発を続けています。

3. 青森眼科集談会の開催

最新の眼科医療を習得するため年2回、会員からの一般講演と共に全国の各疾患のエキスパートによる特別講演を開催し日進月歩の眼科医療に遅れを取らないよう努めています。

4. 青森県眼科医会報の発行

会員間の情報伝達、親睦を図るため「青森県眼科医会報」を年2回発刊しています。 平成30年春で第65号を迎えました。

5. 社会保険研究会・研修講座

社会保険制度は、今後の超高齢化社会を迎えるに当たり地域包括ケアシステムを推進するなど年々変化し複雑化していますので、日々情報を取得し適切な保険診療ができるよう努力しています。

6. 各地区眼科医会活動

本会が発足以来、青森地区、弘前地区、八戸地区にそれぞれ地区の眼科医会が自然発生的にでき、各地区で独自に講演会等の活動を行い知識の向上に努めています。各地区では、学校医・学校健診、成人病検診、講習会、学術講演会、コ・メディカル講習会、社会保険に関する情報、意見交換などを行い、最新の医学情報等を習得、共有し地域医療に協力し、青森県の公衆衛生の啓発・発展に寄与するよう努力しています。

このページのトップへ

7. コ・メディカル講習会の開催

眼科医療の一端を担うコ・メディカル(看護職員、視能訓練士、事務職員等)が最新の知識、技術を習得出来るよう眼科診療術アップデートの名称で勉強会を開催し、更には接遇に関する講習等も行い協力体制を堅持しています。

8. 東北眼科医会連合会への参加

東北六県で構成される東北眼科医会連合会を通して各地区の眼科医療情報等を相互に連絡し情報を共有しお互いの発展に努めています。

9. 各種勉強会の開催

「青森眼科セミナー」:年1回開催

「青森緑内障談話会」:年1回開催

「青森眼科フォーラム」:年1回開催

「眼科診療術アップデート」:年1回開催

県単位あるいは各地区でそれぞれ特色のある講演会等が開催され日々研鑽を積んでいます。このように会員が県内にいながらにして眼科学の新しい専門知識を習得し技術の向上を図るよう積極的に環境を整備し、地域の皆様に安全で良質な眼科医療を提供することに努めています。

このページのトップへ